前回の採卵→新鮮胚移植で申請した助成金のはなしです。
住んでいる場所によって、制度が変わってくるのですが私の場合として書いておこうと思います。
私の場合は、クリニックでも相談にのってくれたので、通院されている病院の受付の方にお話聞いてみると良いと思います(*ˊᗜ​ˋ*)


私は東京都に住んでいるのですが、東京都の場合、助成金の申請回数には上限があります。
(2)平成28年4月1日以降の申請の取扱い(すべての方に適用)   
ア 39歳までに通算1回目の助成認定を受けた方 43歳になるまでに通算6回まで
イ 40歳~42歳までに通算1回目の助成認定を受けた方 43歳になるまでに通算3回まで
ウ 43歳以上で開始した治療は助成制度の対象になりません。

私の場合は、アに当たるので、通算6回まで申請することができます
今、この申請回数の上限で悩んでいます...

で、ここからも東京都の場合の話をしていきます。
助成金は、自治体単位で違っているので、ぜひ自分の住んでいる自治体のホームページを見て確認してみてください。
「自治体名 不妊治療 助成金」で検索すると出てくると思います

この時、都道府県名と市区町村名の両方で検索すると良いと思います。
例えば、東京都世田谷区に住んでいる場合は、「東京都 不妊治療 助成金」と「世田谷区 不妊治療 助成金」の両方で検索する感じです。
なぜ世田谷区かと言うと、世田谷区の場合、東京都の助成金に加えて世田谷区独自の助成金も両方もらうことができるからです。
必ずしも重複してもらえるわけでもなく、「都道府県でもらってたらあげられないよ」なんて市区町村や、そもそも市区町村単位では制度がないところもあります。
ちなみに、私は世田谷区に住んでいないのですが、プラスでもらえるなんて羨ましいなー(´・_・`)

さて、はなしを申請回数の悩みに戻していきます。
申請って、治療のどこからどこまでの分が出来るの?
いくらもらえるの?

というところが大事になってくるのですが、東京都の場合はこんな感じになってます。↓
36

まず、対象になるのは体外受精・顕微受精です。
この表では、体外受精・顕微受精をする上で考えられる分岐(可能性)が書かれていて、どの分岐をたどるかでステージ(助成金額)が変わってきます。

ちなみに金額は、こんな感じ。
01
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/kosodate/josei/funin/top.htmlより

さて、体外受精・顕微受精の流れをざっくり言うとこんな感じになります。

①排卵誘発
飲み薬とか注射とかを使います。
クロミッド法とかアンタゴニスト法とか言っているのは、ここの部分です。
②採卵
③受精・培養
採卵した卵と採精した精子を培養室で受精させる。ここで「人工的に精子を卵子の中へ注入し受精させる」方法をとると顕微受精になります※1
また、受精卵(胚)を凍結するかしないかで、新鮮胚移植・凍結胚移植に方法が分かれます
④胚移植
⑤妊娠判定

①→⑤まで全て行うことができた場合(妊娠の有無は問わない)
胚移植前に凍結を行わなかった場合・・・ステージA
凍結した場合・・・ステージBにわかれます。

もちろん、治療が移行する途中にうまくいかず、中止せざるを得ない場合も出てくる訳です。
それが、ステージD〜ステージHです。
どこまで進んだかで、助成金額と助成の可否が決まります。

さて、ステージCの場合はどんな場合かというと、複数個採卵でき凍結できていた胚を移植する場合です。
最初の胚移植で出産まで行ければ良いのですが、難しい場合もあります。
そうした場合は、先に採って凍結した卵を移植だけする場合も出てくる訳です。
その場合は、ステージCになります。

私の最初の採卵を例えに使うとこんな感じです。

クロミッド法で排卵誘発・採卵(①②)

2個受精・うち一つは胚盤胞まで培養できたので凍結(③)

2つの胚のうち1つを新鮮胚移植(④)

着床せず(⑤)

凍結保存していた凍結胚盤胞を胚移植(④)

着床後、化学流産(⑤)

この場合、すべてを申請する場合は、こんな風になります↓

【ステージAで申請】
クロミッド法で排卵誘発・採卵(①②)

2個受精・うち一つは胚盤胞まで培養できたので凍結(③)

2つの胚のうち1つを新鮮胚移植(④)

着床せず(⑤)

【ステージCで申請】
凍結保存していた凍結胚盤胞を胚移植(④)

着床後、化学流産(⑤)

このように、同じ採卵で採ったたまごであっても、ステージは分かれる訳です。

さて、ここで悩みどころ。
ステージAで申請すると25万円もらえます。
ステージCで申請すると7.5万円もらえます。
しかし、このように金額は違っても、どちらも申請回数は+1回でカウントされてしまうのです。

私が今回もらったのは、申請した【ステージA】の分だけです。

私は、2回目の採卵(アンタゴニスト法)も行っているので、そちらは今月(2回目の)の凍結胚盤胞胚移植が終わってから出すつもりなのですが、前回の凍結胚盤胞胚移植は申請を出すかどうかまだ悩み中です。
まだ、どこまで治療を続けるか明確には決めていませんが、私の申請上限回数は6回。
採卵が複数回になるかもしれないなと考えているからです。
そうすると、ステージCで申請を出して、申請回数を増やしてしまうのはもったいないかも...という感じです(´・_・`)

ちなみに、申請期間というものが設けられているので、期間を過ぎたものは当然受け付けてもらえません。
助成対象となる1回の特定不妊治療が終了した(※)日の属する年度末(3月31日消印有効)までに申請してください。 申請期限を過ぎると申請できません。

まだ少し猶予はあるので、もう少し悩んでみようかなと思います。

あ、あとすごく大事なことなので書いておくのですが、助成金を申請するにはいくつか要件があります。
東京都の場合はこんな感じ。
対象者(要件)
次のすべての要件を満たすことが必要です。
○ 申請日現在、東京都内(平成27年4月1日以降、八王子市の区域を除く。)に住所があること。(夫婦のいずれかが都外(国外除く)在住の場合は、所得額の多い方の住所が都内である場合に限り、申請することができます。)
○ 法律上の婚姻をしている夫婦であること。(事実婚は対象になりません。 治療開始時に婚姻していない場合は、申請日現在婚姻していても助成対象になりません。)
○ 特定不妊治療(体外受精・顕微授精)以外の治療法によっては妊娠の見込みがないか又は極めて少ないと医師が診断したこと。
○ 指定医療機関(※1)で特定不妊治療を受けたこと。
○ 申請日の前年(1月から5月までの申請日については前々年)の夫婦の合算の所得額(※2)が730万円未満であること。

特に、所得額で引っかかる方が多いようです。
所得額は、年度によっても変わってくるので、ぜひ注意してみてみてください。

それから、これらの情報は2016年11月現在の情報なので、この先変わることもあるかもしれません
というか、出来れば負担が減るように変わってほしいです。
なので、申請される場合は、最新の情報を確認してみてくださいね。
最新の情報は、自治体のホームページや病院の受付などで問い合わせることもできると思います。

ではー。

※1
顕微授精の概要
体外受精でも妊娠に至らない場合、体外受精の更なるステップアップとして、また、重度の精子減少症や乏精子症の場合に勧められるのがこの「顕微授精」です。 顕微授精は、体外で受精を行うことから体外受精の一部と言えますが、「人工的に精子を卵子の中へ注入し受精させる」という点で、一歩踏み込んだ治療法です。

★2016.11.04追記
分かり辛い部分をちょっとだけ補足しました。

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