不妊治療の過酷さってなんだろう

ちょっと前に、ツイッターとかでも話題になってました。
治療を受けて、妊娠、出産された方のお話を聞くととても勇気付けられます。

私は、テレビのインタビューを見ていないので、この記事を読んだ感想だけになってしまうのですが「治療を受けたことがなかったり、知識がない人が、不妊治療についてどう見ているのかな」ということがちょっと気になった記事でした。

33歳で妊活をはじめて、不妊治療にも取り組み、3度の流産を経験しながらも、44歳の時に第一子を出産。
その後、7回体外受精をして、46歳で第二子を妊娠。
辛かったことは、真夏の毛糸のパンツやハラマキと流産の経験。
加藤さんの治療をこの記事から拾ってみると、これだけのことが分かります。

さらに記事から数字を拾っていくと、加藤さんは第一子を出産するまでに11年間妊活・不妊治療をされ、第一子出産の3ヵ月後には、第二子出産のための不妊治療に入っていたことになります。

はじめての妊娠と出産というだけで、かなり体力も気力も使うと思うのですが、3ヵ月という短期間で不妊治療に復帰されたというのはすごいことだなと思いました。
それだけ、望む気持ちが強い方なんだなと思います。

そんな方の辛かったこととして挙げられることの2点が真夏の毛糸のパンツやハラマキと、流産経験というのが、私は何だかチグハグな気がしてならなかったのです。

辛いとか、苦しいとか、過酷だと思う事柄は人によって様々ですし、真夏のパンツやハラマキも辛いとは思いますが、もっと違う伝え方があったのではないかなと。

それから、「7回の体外受精」という伝え方にもちょっと違和感がありました。
体外受精は、採卵と移植がセットになった治療です。
そんな治療の数え方として、どんな表記がいいのかなと思わず考えてしまいました。
(この記事自体がインタビュー記事じゃないので、細かく書かれていないのが当たり前なのかもしれませんが)

"ブラックボックス"のような治療だからこそ

体外受精というと、現在「最も人の手が踏み込む不妊(生殖)治療」です。
そして、タイミング法や人工授精などの治療を受けても妊娠に至らなかった人たちが、ステップアップしていく上で、一番最後に出会う治療です。
(場合によっては、ショートカットすることもあります)

治療を受ける本人たちには、経済的にも肉体的にも負担がありながらも、多くの人にとっては、どんな治療なのか知る機会が少ないので、中身が分からない"ブラックボックス”のように感じられる治療だと感じます。

実際に私も体外受精にステップアップする前はとても悩みました。
経済的な負担ももちろんですが、怖さがあったことも事実です。
どんなことをするのか良く分からないからこその怖さ、不安だったのだと思います。

中身が分からない"ブラックボックス"のように感じる方法(治療)は、治療を受ける本人たちも、その周りの人たちも含めて、必要以上に怖がったり、不安に感じたり、違った見方(偏見)を持っていたりすることも多いのではないかなと思うのです。
また、治療を受ける本人たちからすれば、違った受け取り方をされることを恐れて、治療をしていることを周りに伝えることが、はばかられるようなこともあるのではないでしょうか。

実際に、体外受精が始まった1977年(40年前)には、その後の経過(生まれた赤ちゃんがどんな風に成長するか)も含めて"ブラックボックス"だった、体外受精という技術には批判も多く、ロンドンで連日集会も開かれています。

そんな治療を経て、妊娠された方のおはなしは、同じ治療をしている私としても、とても希望を感じます。
ぜひ多くの人にも伝わってもらいたいと思いますし、さらに正確で細やかな情報が多くの人の目に触れる機会が増えると良いなと思った記事でした。

ではー。  

今回の記事

【記事】加藤貴子 3度の流産、7度の体外受精…不妊治療の過酷さ語る(デイリースポーツ)
https://www.daily.co.jp/gossip/2017/04/11/0010085940.shtml
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